第29回自然史講座「400年前の震災復興まちづくり」
第29回自然史講座を開催いたします。今回のテーマは「震災復興まちづくり」。講師は、友の会前会長の鈴木卓也さんです。
南三陸町は定期的に大規模な津波の被害に見舞われ、直近(明治以降)では明治三陸大津波(明治29年)、昭和三陸大津波(昭和8年)、チリ地震津波(昭和35年)、そして東日本大震災(平成23年)が挙げられます。ですが数百年の大きいサイクルで考えますと、過去にも大きな被害があったことが文献記録等で残されています。過去において、その時代を生きた人々がどのように災害と向き合い、どのようなまちづくりを行なったのか。また、現代を生きる私達は、その先人の方々の教訓にどのように向き合うのか。南三陸町の文化財保護委員、環境審議委員でもある鈴木卓也さんと共に、ご一緒に考える場となれば幸いです。貴重な機会ですので、興味のある方は是非ご参加下さい!(以下、卓也さんからのコメントです)。
「東日本大震災のちょうど400年前、江戸初期の1611(慶長16)年にも三陸沿岸は大津波に襲われています。マグニチュード8.1と推測される慶長三陸地震によるもので、東日本大震災による大津波、平安前期の869(貞観11)年の大津波とともに、数百年~千年に一度の最大規模の津波(L2津波)とされています。その大津波からの復興が、東日本大震災を経て今日まで繋がる志津川街区の基盤となりました。400年を隔てた復興まちづくりを比較することで、今後400年のまちづくりまで考えてみたいと思います。」
(くわしくはこちらをクリック)第29回南三陸自然史講座