南三陸自然史講座第18回は「標本つくってどうするの? -自然史標本をつくる・役立てる- 」です。
今回は豪華3名の講師でお送りいたします。南三陸ネイチャーセンター友の会の会員でもあり、大阪自然史センターで活躍している西澤真樹子さん、浜口美幸さん、南三陸町自然環境活用センターの研究員阿部拓三博士より、標本をつくり、活用する様々な立場からお話しいただきます。
この3人は個人的にも生物標本の世界へ誘ってくれた恩人?沼に引き込んだ主?なので、頭があがらない。ついうっかり鳥の仮剥製作成実習 in 南三陸もやってしてしまったし(今回の自然史講座は鳥の仮剥製作成実習 in 南三陸のおすそ分けである)もう戻れそうにない。
標本といっても地質標本しか手を出していなかった頃が懐かしい。何せ無機物は腐らない(崩壊はある)古生物は生物だが数千万年以上前にお亡くなりになったため、腐る余地は残されていない。洗って乾かして、ラベルをつければ後は管理のみ。採集後時間が経っても採集情報さえ失わなければ問題はない。そこへ行くと現生生物標本は大変である。なんらかの形で安定させなければ変化してしまう。残念ながら今のところ全ての情報を保持した標本は存在しない。当たり前だが生命活動そのものは保持できないし、生物遺骸は放っておけば腐敗や酸化が進んでしまう。乾燥させたり薬品に浸けたり様々な処理を施して、その生物が存在していた証を残そうという試みが生物標本作成である。
あまり書くとネタバレになってしまうので、ここいらでやめておこう。
今回の講座を視聴して標本に興味を持ったら、ぜひお近くの博物館等で標本をじっくり見て欲しい。魔が差して作りたくなったら南三陸ネイチャーセンター友の会までご連絡ください。