~南三陸 山の開口日~「山菜天ぷらツアー」

山菜が採れる5月上旬、南三陸ネイチャーセンター友の会では、旬の山菜を採って食べるツアーを実施しました。

3回目となる今回のツアーでは南三陸町の林業家、株式会社佐久さんのご協力で、山の作業場もお借りし、採った山菜をその場で調理しました。

1回目の山菜天ぷらツアーの詳細はこちらから確認できます→https://m-inuwashi.jp/tenpura-tour/


◆当日は晴れ!しかし前日からの雨による増水

ツアー当日は天候に恵まれましたが、南三陸町内では前日の夜にまとまった雨が降りました。

状況次第では中止の可能性もありましたが、山の危険に関しても詳しい友の会会長はじめ、植物について専攻しているメンバーもおり現地の状況を確認、ルート変更も視野にいれながら何とか山菜天ぷらツアーのスタートです。

会員に何名かパトロール員もいたため、歩き始めはパトロールも兼ねて国有林の林道を歩きました。今までは、比較的民家の近い山での山菜採りでしたが、今回のルートは山深く、危険に注意しながらも、山歩きを楽しみました。

この時季の山は淡い新緑が本当にキレイで、山の中にいて気持ち良かったです。

いよいよ佐久さんの山に入り、メインの山菜もしっかり採りましたよ♪

「タラの芽」、「コシアブラ」、「シドケ」といった代表的な山菜の他にも「サンショウ」、「アザミ」、「ウワバミソウ(ミズ)」、「イタドリ」、「ワサビ(葉)」、「フキ」などの植物も採りました。

サンショウ

アザミ

ウワバミソウ(ミズ)

途中、かつて人が集まる場として使われていた建物などもありました。

山奥で見つけた、かつての人の営みの様子に感慨深いものがこみあげて来たり。

その後、沢沿いを登山する形で山菜採りを行いながら、佐久さんの山の作業現場まで無事到着です。


◆調理!そして実食

まずは、採った山菜を早速仕分けから。

キレイに盛り付けてみました。

下準備を済ました後は、一緒に持参した調理器具を用いて調理開始!

ワサビの葉の天ぷら

揚げた山菜の実食です。

野外で揚げた天ぷらは絶品で、会話も弾みました♪

今回はあえて普段あまり天ぷらにしないような山菜、植物も揚げてみたのですが、その中でも下の写真、手前のムラサキの花がキレイな「ラショウモンカズラ」などはフローラルな香りが揚げても残り、とても印象的な天ぷらとなりました笑

ラショウモンカズラ

※このザルにもったムラサキのは似ていますが、カキドオシです。

後片付けの後は、一緒に食べた佐久現場班のみなさんと別れ、下山。

帰りは別ルートで、かつてあった鉱山跡地などの歴史を会長に教えてもらいながら戻りました。

今回は、今までの山菜天ぷらツアーとは違い、山奥での山菜採りであった事、山での調理という事で、前回までよりハードルがあがってしまいましたが、山に詳しい友の会メンバーのおかげで事故、怪我もなく終わる事が出来ました。

また、新緑の中での山歩きは心地よい疲労感もあり、とても良い気分転換が出来ました。

これからも、南三陸の自然を楽しみながら、また自分たちの出来る事でその魅力を伝えていければと思います。

今回の~南三陸 山の開口日~「山菜天ぷらツアー」開催にあたり、ご協力いただきました株式会社 佐久さん、友の会のみなさま、ありがとうございました!

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