「南三陸の生き物や化石を大人も子どもも楽しく学ぼう!」をテーマに、今年も実施致しました「南三陸子ども自然史ワークショップ」。その詳細をご報告させていただきます。

南三陸子ども自然史ワークショップとは?

たくさんの子どもたちに、南三陸町に棲む生きものに興味をもってもらいたい。自然の豊かさを知ってもらい、そこから自然への理解が進む事を願い毎年行われている、南三陸町の自然などをテーマとしたワークショップです。この活動は、大阪、岩手、東京、宮城県内など全国各地の自然を愛する同志にも応援に駆け付けていただき、実施しています。


会場前の打ち合わせの様子

炎天下の中での竹テント設営の様子

 

2017年のワークショップの内容

今年のワークショップでは今までにチャレンジしていなかった新しい内容のものも登場しました。当日実施したワークショップ内容をご紹介いたします。

●ダンゴウオカードつりゲーム
南三陸町にも生息するダンゴウオ。日本で見られるダンゴウオ類11種類のカードを釣り上げるワークショップで、釣り上げたカードをファイリングして自分だけのダンゴウオ図鑑ができました。

●図鑑ストラップ

南三陸町内で採取した、花や海藻をそれぞれの解説シートと一緒にレジン(樹脂)で封入してストラップにするワークショップで、当日は女の子に特に大人気でした。

●海藻うちわ

南三陸町内で採取したワカメや、コンブ他、様々な種類の海そうを使ってうちわを作りました。子どもから大人まで大人気のワークショップでした。

●いきもの手ぬぐい「磯しぼり」


ダンゴウオ、ウニ、ワカメ他、アンモナイトなどの海の生きものが描かれたオリジナルハンコを布用のインクで押して、自分だけのオリジナル手ぬぐいを作るワークショップで子どもから、大人まで夢中で自分だけの手ぬぐいを作っていました。

●パズルで学ぼう!ウタツサウルス

南三陸町、歌津(ウタツ)地区で見つかった海棲爬虫類「ウタツサウルス」がどんな形の生きものだったのかをパズルで楽しく学べるワークショップで、誰でも手軽に楽しめるワークショップでした。

●みんなの町民憲章 虹色アートコンクール

かもめの虹色会議さんのブース

南三陸町の町民憲章のフレーズをテーマにイラストで表現するアートコンクールで、参加者のみなさんが思い思いの絵を描いていました。

また、当日はミュージアムショップも開設し、南三陸ネイチャーセンター友の会オリジナルのグッズをはじめとした自然にまつわるグッズも販売しました。収益は活動費にあてられます。

●南三陸ネイチャーセンター友の会新商品!「南三陸いきものハンコ」
南三陸の杉材を使用した木製のハンコで、ダンゴウオがスタンプできます。なんと11種類もあります!

 

これからも南三陸町の自然の魅力にふれる、学べるワークショップを作りあげていきます!

南三陸子ども自然史ワークショップは、毎年多くの方々の協力を得て実施しており、今年は157人もの方々に足をお運びいただき、来場者数は年々増えています。

来場者の内訳

南三陸 大人15名 子ども16名

登米  大人18名 子ども26名

石巻  大人17名 子ども18名

気仙沼 大人10名 子ども10名

仙台  大人9名  子ども9名

大崎  大人2名  子ども2名

加美  大人1名  子ども2名

栗原  大人2名

合計 157名

南三陸町だけでなく、県内各地、特に近隣から多くの方々が今回、会場に足を運んでくださいました!

反省点としては、全体としてワークショップが難しい構成になっていたので、もう少し小さい子どもたちにも分かりやすく、楽しんでいただける工夫、あとはお待たせする時間も多くあったので、そちらも次回にむけて改善していければと考えています。

最後に、
この活動には「学び」、「楽しさ」といったものを南三陸町の自然の魅力を通じて感じて欲しいといった、南三陸ネイチャーセンター友の会のメンバーの思いがこめられています。これからも私たち自身が、まずは南三陸町の自然から「学び」、「楽しみ」、その魅力を多くの方々に伝えられるよう活動していきたいと思います!