入谷三山のひとつ、童子山。
その山頂には祠がある。2011年の東北地方太平洋沖地震で倒れたものの、地域の人たちが直し、毎年登山道の刈り払いも行っている。
正月ということもあり、しかし賑わうところは避けたい。
というわけで、童子山にお参りした。

素朴な鳥居の建つ山頂下。入谷と志津川湾が一望できる。

下層雲が東の海上に浮かび、太陽が顔を出したのは7時頃。
朝もやのかかった志津川湾が光って美しい。
頭の上には青空が広がっている。

・・・さてと。
と、おもむろに藪の中に突入。
めざしてみるは、町界の山。
童子山は三角点もあり、入谷を代表する山のひとつではあるけれど、町界をなす主稜線からは外れている。
下草が枯れ、落葉樹も枝幹だけとなって見通しがよいこの季節、道なき山をめざすならもってこいだ。
本当はどっさり積雪があれば薮も埋もれていいのだけれど、東北と言えども太平洋に面したここでそれは期待できない。
木の葉を踏み、枝をかき分け、獣の踏みあとを辿り、古い作業道も使いながら奥山をめざす。
かつては集落を結ぶ道が通っていたとも聞くが、それがどこだかはわからない。
時折風が吹き抜けるが、気温は高く、雪は少なく、冬の日ざしが暖かい。
上着を脱ぎ、多少の汗をかいた頃、三角点のある山頂に着いた。

三人立山頂の三角点。標高411.0m

いつかここも”やぶ活”で訪れることになるのだろうか。

 

山頂からは田束山が見えた。